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silentmagician - 会社カルデアーーステンノ
About This Title
*
正直、こういうステンノを書くのはすごく心地いいですね。昔からステンノが好きというのもありますけど、この距離感だと会話が自然に転がっていくんです。
*
エレベーター昼休みの終わり。
藤丸が乗り込もうとしたエレベーターのドアに、白い指先がそっと差し込まれた。
開いた扉の向こうから、ステンノが優雅に現れる。
「あら、藤丸」
「ステンノさん」
「うふふ。こんなところで会うなんて」
二人が乗り込むと、ドアが静かに閉まる。
「私と二人きりね」
「そうですね」
「緊張しているのかしら?」
「別に」
「あら?」
「どうしてですか」
「どうしてって」
軽く肩を竦める。
「だって私よ?」
「そうですね」
「女神よ?」
「知っています」
「美しいでしょう?」
「美しいですね」
「なのに平然としているの?」
藤丸は少しだけ笑った。
「何か反応したほうがよかったですか?」
「もちろん」
「例えば?」
「そうねえ」
少し考えるふりをする。
「見惚れてみるとか」
「無理ですね」
「感動するとか」
「しませんね」
「緊張するとか」
「もっとしません」
ステンノは思わず吹き出した。
「可愛くないわね」
「そうですか?」
「ええ......少しくらい反応があったほうが面白いのだけれど」
「ステンノさんだからですよ」
ステンノの目が僅かに細くなる。
「……あら」
「?」
「それはどういう意味かしら」
「どういう意味も何も」
「ステンノさんですから」
藤丸は当たり前のことのように続けた。
「からかうことはあっても、本気で困らせたりしないでしょう?」
「だから別に緊張しません」
エレベーターの中が一瞬だけ静かになる。
「ふぅん」
彼女は前を向いたまま小さく笑った。
「信用されているのね、私」
「多分」
「多分、なの?」
「かなり」
また少し沈黙。
やがてステンノは楽しそうに肩を揺らした。
「本当に変な人」
「よく言われます」
「でしょうね」
目的の階に到着する。
扉が開く。
ステンノは先に歩き出し、ふと振り返った。
「でも」
「はい?」
「そういうところ」
「嫌いじゃないわ」
藤丸が何か言う前に、ステンノは薄く微笑む。
「うふふ」
「もっとも、嘘かもしれないけれど」
*
正直、こういうステンノを書くのはすごく心地いいですね。昔からステンノが好きというのもありますけど、この距離感だと会話が自然に転がっていくんです。
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エレベーター昼休みの終わり。
藤丸が乗り込もうとしたエレベーターのドアに、白い指先がそっと差し込まれた。
開いた扉の向こうから、ステンノが優雅に現れる。
「あら、藤丸」
「ステンノさん」
「うふふ。こんなところで会うなんて」
二人が乗り込むと、ドアが静かに閉まる。
「私と二人きりね」
「そうですね」
「緊張しているのかしら?」
「別に」
「あら?」
「どうしてですか」
「どうしてって」
軽く肩を竦める。
「だって私よ?」
「そうですね」
「女神よ?」
「知っています」
「美しいでしょう?」
「美しいですね」
「なのに平然としているの?」
藤丸は少しだけ笑った。
「何か反応したほうがよかったですか?」
「もちろん」
「例えば?」
「そうねえ」
少し考えるふりをする。
「見惚れてみるとか」
「無理ですね」
「感動するとか」
「しませんね」
「緊張するとか」
「もっとしません」
ステンノは思わず吹き出した。
「可愛くないわね」
「そうですか?」
「ええ......少しくらい反応があったほうが面白いのだけれど」
「ステンノさんだからですよ」
ステンノの目が僅かに細くなる。
「……あら」
「?」
「それはどういう意味かしら」
「どういう意味も何も」
「ステンノさんですから」
藤丸は当たり前のことのように続けた。
「からかうことはあっても、本気で困らせたりしないでしょう?」
「だから別に緊張しません」
エレベーターの中が一瞬だけ静かになる。
「ふぅん」
彼女は前を向いたまま小さく笑った。
「信用されているのね、私」
「多分」
「多分、なの?」
「かなり」
また少し沈黙。
やがてステンノは楽しそうに肩を揺らした。
「本当に変な人」
「よく言われます」
「でしょうね」
目的の階に到着する。
扉が開く。
ステンノは先に歩き出し、ふと振り返った。
「でも」
「はい?」
「そういうところ」
「嫌いじゃないわ」
藤丸が何か言う前に、ステンノは薄く微笑む。
「うふふ」
「もっとも、嘘かもしれないけれど」
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