夢風ハルノ - むごい姿になった黒髪少女② part 2
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私があれからどうなったのかはよく覚えていない。気づいたら病院のベッドに寝かされていたのだ。どうやら私は生きているらしい。
母は醜く腫れた私の顔を見ると眉根に皺を寄せ、退院の段取りや日にちを伝るとワークブックを置いて去っていった。
退院日は想像以上に早かった。まだ私の足はやっと繋がったばかりで、立つことはおろか腕一つ上げることすら難しい。しかし学生である以上、一分一秒でも学ぶ時間を無駄にしてはいけない。残念そうにため息をつく母の顔が瞼の裏に浮かぶと、可動域の少ない手を無理やりにでも動かしてワークブックを捲らずにはいられなかった。
こんな姿で教室に入るのは、本当に恥ずかしかった。
いくら冷やしても顔中の腫れは引かず、鼻に詰め物をして絆創膏だらけ、歯抜けの私は無鉄砲な男児のようだった。
それでもいつも通り振る舞わなければ。私は優等生の良い子なのだから。
顔面蒼白で駆け寄ってくる友人。ざわざわとどよめく教室。そのどちらにも、私は同じように精一杯微笑み、言葉を返した。
「おはよぉ…」
◆背景なし
◆タイムラプス
今回のサムネイル
私があれからどうなったのかはよく覚えていない。気づいたら病院のベッドに寝かされていたのだ。どうやら私は生きているらしい。
母は醜く腫れた私の顔を見ると眉根に皺を寄せ、退院の段取りや日にちを伝るとワークブックを置いて去っていった。
退院日は想像以上に早かった。まだ私の足はやっと繋がったばかりで、立つことはおろか腕一つ上げることすら難しい。しかし学生である以上、一分一秒でも学ぶ時間を無駄にしてはいけない。残念そうにため息をつく母の顔が瞼の裏に浮かぶと、可動域の少ない手を無理やりにでも動かしてワークブックを捲らずにはいられなかった。
こんな姿で教室に入るのは、本当に恥ずかしかった。
いくら冷やしても顔中の腫れは引かず、鼻に詰め物をして絆創膏だらけ、歯抜けの私は無鉄砲な男児のようだった。
それでもいつも通り振る舞わなければ。私は優等生の良い子なのだから。
顔面蒼白で駆け寄ってくる友人。ざわざわとどよめく教室。そのどちらにも、私は同じように精一杯微笑み、言葉を返した。
「おはよぉ…」
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